気配りのある敬語を上手に使いこなす

よく「あの人は感じがいい」と言われる人がいます。観察してみると、そのポイントのひとつが話し方で、感じが良い人は「敬語」の使い方が上手なようです。

気配りのある敬語を上手に使いこなす

例えばTBSの人気アナウンサー安住紳一郎の敬語はキレイな言葉遣いながら、相手に毒づくような会話で番組を盛り上げています。たしかに、敬語を上手に使うと、相手への気配りを感じさせ、また自分の立場をわきまえた話し方ができます。

そして相手との距離感をうまくコントロールすることができます。逆に、上手に使えないと、かなり失礼な言い方になったり、偉そうな話し方になってしまいます。

つまり、私たちの日常では、敬語が正しく使えるかどうかで、その人の人格ばかりか、能力まで評価されてしまうともいえます。しかし、敬語について勉強できる機会は意外に少ないものです。

私たちが敬語を使えるようになるのは、周囲の人を見習って、「なるほど、こういう場面ではこんな言葉遣いにした方がいい。」「こんな言い回しがあるんだ。」と少しずつ覚えていくことが一般的のようです。

ということは、もし周囲の人が間違った敬語を使っていたとすると、そのまま間違いが身についてしまいます。では、上司や目上の人に対して「ご苦労様です。」と「お疲れ様です。」どちらが適切でしょうか。この場合は「お疲れ様です。」が正解。

「ご苦労様」は元々は家来や使いの者へのねぎらいの言葉でした。それに「です」をつけても目線は上にあるということでNGです。

ビジネス会話でよくある「了解しました。」も実は敬意に欠けているので「かしこまりました。」や「承知しました。」が正解です。了解の了は「承認すること。」解は「理解した」ということです。

「分かったから承認してあげる。」ということになるんです。なのでNGとなります。社会に出れば、ビジネスマナーや言葉遣いなど色んな所で経験を積んできたビジネスマン、サラリーマンの世界です。営業職や接客業など、敬語のプロたちと渡り合っていかなければなりません。

経験を積んできた人は、人間を見る目が養われています。心はあってもうまく言葉で表せないと「無」と同じです。心のことを「礼」と言い、それを表に出すことを「礼義」といいます。敬語は言葉の礼儀です。

まず心がそこにないと、言葉として表に出してもただのハリボテとなり相手には響きません。心からの言葉は相手に良くも悪くも伝わりやすいものです。そして、心の言葉はとっさに出てくるものです。

慣れないうちは考えて、言葉を選んで敬語を使いますが、慣れて身につければとっさの一言が変わってきます。心があれば敬語を使うことに対して難しいという思いはなくなってきます。気配りのある敬語を上手に使っていきましょう。